今さら聞けない●●●

伊敷豊

2008年04月25日 12:01




一昨日は、Kスタ宮城で、東北楽天が横綱ソフトバンク相手に勝ちました。
堂々とした戦いでした。


ありがとう!

まだ下位ですか、今年はAクラス、優勝も夢ではない、感じです。
Kスタ宮城で野村監督の胴上げ見たいですね。

ケーブルテレビでは、楽天の全試合が見れます。

話は変わって、先のブログ続きになりますが野村監督ネタを。

野村監督も嫌いな言葉。

「根性論」「精神論」

私の一番嫌いな言葉です。

なぜなら、根性・精神論ありき、では人は育たないから。
もちろん、ある一定以上のスキルになると人間的な部分も必要になりますが。


根性・精神論ありきの人は、

人間力を高めれば、仕事もおのずと伸びると勘違いしています。

人の成長には、確かに根性・精神的な部分も必要ではありますが
あるレベルの技術、スキルが伴っていなければ、どうにもなりません。

「人は良いけど……仕事は……」となってしまう。

根性・精神論ありきの人は
どのように部下などのスキルを引き上げるのか、具体的な方法を知らない。



野村さんは、根性野球・精神野球に懐疑的になり、
「考える野球」をするようになったわけです。

野村さんは南海監督時代に監督兼選手になった。

その時にヘッドコーチに、元大リーガーのブレイザーを招聘した。

ブレイザーの「考える野球」に共感していたからです。

ブレイザーは選手に、どのように考えるのか
その方法を具体的にミーティングで教えたそうです。

例えば「走者一塁でヒットエンドランのサインが出たらどうする?」とテーマを出す。

内野手の動き方を予測し、どのように対応するのか
ひとつひとつのプレーの意味を具体的に解説しながら
対応策を選手が分かるように指示したという。

考えるコツを「分かるように教える」と、選手も考えられるようになるのです。


選手に「自分で考えろ」「いけー」「バカタレ」
血と汗と涙といような根性野球真っ盛りの30数年前というから、
革新的な野球だったわけです。

根性野球に限らず、精神論を持ち出すのは、ある意味誰でもできます。

根性論を言う人は、「考えろ」とは言うが
悲しいかな、考えさせる方法論を知らない。


例えば会社であれば、上司から「考えろ」と言われた部下は、
どのように考えればいいのか分からない。

で、困って「どうすればいいのですか?」と聞いたら
「考えてないからだ」と一喝される。


「今さら聞けない○○○○○」というタイトルの本が結構ヒットしていましたが、

「考えろ」「考えろ」と一喝され続けた部下は
「今さら聞けない」状態に陥り
考える方法が分らないまま迷走を続けるのです。

そういう悲劇が日常の職場で起こっています。



リーダーには、考え、組み立てる能力はもちろん必要ですが

それを、部下に如何に身につけさせるのか が出来るかどうかなんです。

「分かるように教える」のは、
教える側が教えられる側の心理状態まで、把握していなければ
教えられる側が「分かる」ようになりません。

このブログで、何度も紹介している今野華都子さんは、人間性は神の領域ですが
一方では、世界一の技術をもっており、素晴らしいエステシャンを数多く育成しています。

なぜなら、分からない「部下の心理状態を読め」「分かるように教える」ことが出来るから、です。



まず、スキルが先です。

理性と感性は、表裏一体で、
仕事であれば、仕事のスキルが上がれば上がるほど、
感性も伴って高くなっていき、人間性が備わっていくのです。




ありがとう!
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