月刊マーケティング戦略沖縄に連載している「売れる仕組み」
以前の私のブログにも
「ネーミングは究極のコンセプト」という記事を書きましたが、
ブランディングには様々な要素が必要ですが、
ネーミングの役割は大きい。
短くて、商品そのものをイメージできなければならない。
ネーミングは究極の商品コンセプトなのです。
インパクトがある商品名、ロゴマークであれば、
半分は成功したと思っても良い。
たかがネーミングと侮ると失敗しますよ。
言葉(ネーミング)の持つ影響力は結構大きいのです。
ネーミングで必要な要素は
「覚えやすい」「わかり易い」「五感がいい」の3つ。
ちなみに、パッケージで必要なのは
「わかり易い」「目立つ」「好感」「ならでは」の4つ。
ネーミングで勘違いすることは、目立つことが優先し、
インパクトさえあればいいというメーカーもあります。
ある健康食品の新製品だったが、肝心のネーミングが最悪でした。
具体的な名称は支障があるので割愛するが、インパクトのあるネーミングであったことは確か。
インパクトだけを強調していまい、結果的に商品価値を下げてしまったのです。
マーケティング戦略がなかったのではないでしょうか?
ネーミングを考えた人は、遊び心があったのだとおもうのですが、
「健康食品」につけるべきではないネーミングでした。
逆に、遊び心があるネーミングが活きるのが菓子類です。
お菓子は、子供から大人まで購入する人の幅は広いことから
まず、惹きつけるインパクトは欲しい。
お菓子には遊び心のあるネーミングが多い。
奈良公園名物「鹿のフン」、
黒豆薄甘納豆「コリラの鼻くそ」などがあります。
「コリラの鼻くそ」
ユニークなネーミングが受けて発売5年で200万個を販売しているヒット商品。
最初は「黒豆君」「黒豆美人」「黒ちゃん旅日記」の案もあったという。
黒豆薄甘納豆を見た友人が「ゴリラの鼻くそみたい」とつぶやいたので、
「ゴリラの鼻くそ」とネーミングしたのです。
ネーミングだけなく売る場所の目の付け所もよかった。
売り先も問屋や小売店ではなく全国の動物園に直接営業をかけたのです。
動物園の売店が小さい→小さいと品物が少ない→「ゴリラの鼻くそ」は相当目立つ
売れる確率が高くなります。
ユニークなネーミングからマスメディアも取り上げヒットしたのです。
事例でわかるように
ありきたりの商品でもネーミングでヒットする場合があるのです。
しかし、忘れてはいけないのは
何のために作るのか?
という商品開発コンセプトが、まずありきです。
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