2005年06月12日

三角形の底辺は? ^m^

小さな犯罪を取り締まることで
犯罪を抑制した。
 
三角形の底辺は? ^m^
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ニューヨークが犯罪を激減させたことは有名で、
テレビ番組で取上げられました。
 
その仕組みは意外な方法でした。
 
 
 
どうして犯罪を激減させたのか?
 
 
検挙率をあげるため、警察官の数を増やしたのか?
監視カメラを数多く設置した?
凶悪犯罪の取締りを強化した?
 
でも、
やったことは「落書きを消す」ことを徹底したのです。
 
「落書きを消す」ことが「軽犯罪減少」→「凶悪犯罪減少」につながらないのでは?
と誰もが思うのではないでしょうか。
 
でも落書きを消すことで犯罪は激減したのです。
 
不思議ですね。
 
1970年代ニューヨークは凶悪犯罪が多発し、地下鉄も犯罪が増加していた。
犯罪が多くなれば利用客も少なくなる。
 
 
1984年、ニューヨーク市交通局はケリング教授の指導のもと電車に書かれていた落書きを5年間かけて消し綺麗にしていったのです。
89年から犯罪が減少傾向したわけです。
 
そして、
今度は落書き、喫煙、無賃乗車などの
軽犯罪の取り締まりを強化したのです。
 
取り締まりから2年後には犯罪が半減した。
 
 
当時、ジュリアーニ・ニューヨーク市長は、その成果をニューヨーク市警に取り入れ落書き消し、軽犯罪の取り締まり強化で凶悪犯罪などの犯罪を減らすことに成功したのです。
 
「ブロークン・ウィンドウ(壊れた窓)理論」犯罪心理学を応用したのです。
1969年、スタンフォード大学ジンバルド教授が行った実験。
放置した乗用車のフロントガラスを壊すしたことがきっかけになり、
どんどん部品が盗まれ、
車はほとんど破壊されつくされたという。
 
空き地に一つゴミが捨てられると、
どんどんゴミが持ち込まれ、ゴミの山になってしまう現象に似ている。
 
そこには「少しはいいだろう」「自分だけはない」という心理が働き、それがエスカレートしていく。
 
ニューヨークの地下鉄は、
その犯罪心理メカニズムの逆手をとったのです。

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凶悪犯罪を取り締まるより、
軽犯罪を取り締まると犯罪抑止につながるのか不思議です。
2つのメカニズムがあるのだろう。
1.犯罪の敷居を高くする。2.犯罪のマーケットを小さくする。
凶悪犯罪はいくら取り締まろうが、軽犯罪者にとってなんの脅威にならない。
 
逆に軽犯罪を取り締まることで、凶悪犯罪者を含む軽犯罪者以上にとって犯罪を起こしにくい事態になる。
 
 
敷居がいっきに上がり犯罪を起こしにくい状態をつくりだすわけです。
 
 
マーケティングでは、「数」の論理があります。
マーケットが大きければ、安いものから高額商品まで多様な商品が出てきます。
普及させるには買いやすい安い商品はどうしても必要です。ある程度、安いものがあると自然発生的に高額商品ができるのです。
 
 
これを犯罪に置き換えると安い商品は軽犯罪、高額商品は凶悪犯罪となる。
マーケットを三角形に置き換えるとよく分かる。
 
安い商品(軽犯罪)はマーケットの裾野にあり、三角形の底辺に当たる。高額商品(凶悪犯罪)は三角形の頂点の部分に当たる。
 
マーケットを小さくするには三角形を小さくするにはどうすればいいのか?
底辺を小さくすればいいのだ。
 
つまり、安い商品(軽犯罪)を絞れば、三角形の大きさは小さくなり安い商品(軽犯罪)はもちろん、高額商品(凶悪犯罪)は小さくなる。
 
「ブロークン・ウィンドウ(壊れた窓)理論」は犯罪だけはなくマーケティングにも活用できます。
 
小さなきっかけ、呼び水を作ることにより三角形の底辺をつくりそしてマーケットを作り上げることができるのです。
心理って面白いですね。
 
 
 
オンリーワンコンサルタント 伊敷豊


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