2012年04月09日

ダルビッシュ投手の利他的自己実現

ダルビッシュ投手の利他的自己実現

ダルビッシュ有投手
テキサス・レンジャーズに移籍しました。

いよいよ、メジャーデビューですね。

メジャーへ挑戦する野球選手のほとんどは、
メジャーへの憧れがあり、その夢を実現する為にメジャーへ移籍する、というパターンではないでしょうか?

ダルビッシュ投手は、他の選手と違うのは
「メジャーには本当は行きたくなかった」という点です。

「行きたくなければ、メジャーに行かなければ良いのではないか!」と、普通に考えれば、そう考えます。

ダルビッシュ投手は、自分為にメジャーに行くのではないと思います。
「メジャーに行きたい」のではなく「メジャーに行かないといけない」と考えたから行くのです。

ドリームではなく、使命感でメジャーへ行くのです。


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憧れてメジャー行く日本のプロ野球選手がほとんどです。
自分の夢の実現であり、自分の可能性への挑戦です。

自分の実力をメジャーで示し、評価されることで、自己の満足感、達成感を得ることができます。
もちろん、日本とは違う報酬、待遇も魅力の一つでしょう。

メジャーありきの自己満足です。
それは、それで良いわけですが、スケール感の小さい自己実現、利己的自己実現とも言えます。

もちろん、当初、利己的自己実現の為にメジャーへチャレンジしたものの、苦労を重ねることで、利他的自己実現に気が付く選手もいます。

メジャーで活躍する日本人選手の多くは、利己的自己実現の為に頑張っているのですが、ダルビッシュ投手だけ、何かステージが違います。

イチロー選手は、素晴らしい日本が誇るべきメジャーリーガーですが、利己的自己実現の為に頑張っているという印象が強い。

イチロー選手とは違う、利他的自己実現へ向かい自助努力する、品格、崇高さをダルビッシュ投手に感じるのです。



ダルビッシュ投手の「メジャーには本当は行きたくなかった」の背景には、私心のない、公心、公共心があるのです。

ダルビッシュ投手は、成功を手にするためにメジャーへ行くのではなく、使命感でメジャーへ行くのです。

成功のための自己啓発に洗脳された、現代の日本人にとって、自分の利益(成功)にならない「使命感」とモチベーションが結びつかないのではないでしょうか。

ダルビッシュ投手は、スケール感の大きい、利他的自己実現のためにメジャーに行くのです。

自分への問い(自分との闘い)であり、メジャーで成功するという立志伝的、利己的な発想はないのではないでしょうか。

ダルビッシュ投手はメジャーへの憧れもないし、興味もなかったのだとおもいます。

「自己啓発病(※宮崎学氏の受売り)」に罹っている人に、ダルビッシュ投手の「メジャーには本当は行きたくなかった」という本心は理解しがたいのかもしれません。




あるテレビ番組で、ダルビッシュ投手がプロ野球の投手としてデビューした時、打ち込まれたことで変化したと紹介されていました。

確かに、ダルビッシュ投手は、デビューした頃、プロの洗礼を受けます。

それから、野球に対する考え方が変わっていき、食事などももちろん見直しましたと紹介されていましたが、それよりも高校時代の監督の指導、経験が大きかったとおもいます。

ダルビッシュ投手は、高校生時代から注目された投手でしたが、監督はダルビッシュ投手のことを心配しキャプテンに指名します。

キャプテンをすることで、「お陰様」「お互い様」という相互扶助の大切さを学びました。公心、公共心、利他的なキャプテンの在り方を経験したことは、現在のダルビッシュ投手にとって大きかったと思います。

おそらく、内観することもしたことでしょう。
自分を大切にすることは、他人(仲間)も大切にすることであることを学んだのです。

高校時代に、キャプテンに指名されたことで、相互扶助の大切さを知り、現在のダルビッシュ投手を作り上げたのではないでしょうか。



「悟り」の境地を求めている感じがダルビッシュ投手から伝わってきます。

宮崎学氏流に言うと「自己啓発病に侵されている」現代の日本社会では、陳腐な「夢の実現」「成功物語」してマスメディアが仕立てようとしています。

が、そうはならないと思います。

単なる陳腐な成功物語ではなく、ダルビッシュ投手の崇高な利他的自己実現の様子を、静かに見守っていようではないでしょうか。

成功するとかではなく、ダルビッシュ投手を通じて、「相互扶助、公心、公共心、利他」など本来あるべき日本人像を日本人自身が気が付くべきではないでしょうか。

あるべき日本人を取り戻すきっかけをダルビッシュ投手を通して啓示されているのです。


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