2011年12月21日

草食系男子が日本のトレンドを変える(1) 

草食系男子が日本のトレンドを変える(1) 

草食系男子が日本のトレンドを変える(1) 

情報を収集する方法は人それぞれ。
情報を収集して仮説を立てる方法もありますが
私の場合は、仮説を立て情報を収集します。

仮説→情報収集、を繰り返すと、仮説の精度も上がってきます。

車が若者に売れなくなっているニュースはいろいろなメディアで報道されています。
我々オジサンの若い頃は、車はシンボル的な存在でしたので
若者の価値観の変化を感じていました。

20代の若者に接触する機会もあるのですが
「???」と感じる事が多いので
単なる価値観の変化ではなく、
何か「根本的な変化が、若者に起きているのではないか?」と仮説を立てました。

そこで、若者に関する情報に集めていました。

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日経新聞2009年2月26日(木)夕刊3面
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加速する「若者のクルマ離れ」

若者の自動車運転免許取得に陰りが見え始めた。警察庁によると、運転免許保有者数は1984年に5000万人、97年に7000万人を超え、2008年末には約8045万人と8000万人の大台を突破した。免許取得が可能な16歳以上の総人口に占める割合も7割を超えた。
しかし、少子化の影響により「免許を初めて取得する世代」といわれる16―24歳の免許保有者数は、91年約1056万人をピークに減少が続く。08年は前年比29万人減の約683万人。かつては20%近くまであった年齢別の構成比でも8.5%にまで落ち込み、65歳以上の高齢者の14.7%(約1183万人)を下回る状態が続く。
16―24歳の年齢別人口に占める免許保有者数の割合を示す免許保有率もわずかであるが、減少傾向を見せる。ピークの95年には60.94%だった同年代の保有率は、02年に60%を割り込み、07年は57.90%に減少。08年の集計はまだ出ていないが、前年割れはほぼ確実。拍車のかかる「若者のクルマ離れ」が低迷する自動車販売の雲行きを暗くしかねない情勢だ。
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日本自動車工業会の調査によると現役学生の「興味関心を持つ製品・サービスの順位」で、車は17位。
以前の学生と比較すると
40-50代7位、20-30代10位と相対的に興味関心が低下している。

日経新聞の記事と、日本自動車工業会のデータを重ね合わせると
今後の自動車販売は、これから益々販売不振になるのは誰でも予測できます。

もう一歩、深読みすると、
若者が、単に自動車への興味関心が低下したと短絡的に考えるのではなく
「自動車メーカーが作る車や、販売方法への興味関心が低下した」
という仮説も立てられる。

その仮説から「若者受けする車の作り方、販売方法を考案すれば売れる」
という仮説が立てられます。

そこで、車をキーワードに新聞を読んで行くと
「カーシェアリング」記事に目がとまりました。

レンタカーではなく、車を複数の会員で共同使用する、いわゆる「シェア」。



日経新聞2009年3月23日(月)朝刊1面
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カーシェア普及加速

大手企業が相次ぎ、車を複数の会員が共同使用する「カーシェアリング事業」に乗り出す。駐車場最大手のパーク24はレンタカー大手のマツダレンタカー(広島市)を今月中にも買収、全国約8600ヵ所に持つ駐車場を活用して同事業に参加する。
オリックス、三井物産なども同事業を大幅拡充、五年後には国内で稼働するカーシェア用の車両が1万台規模に膨らむ見通しだ。新しい都市型の交通システムとして定着することで「所有」から「利用」へと車の使い方の転換が進みそうだ。

カーシェア事業は現在、約20社が手がける。交通エコロジー・モビリティ財団(東京・千代田)の調査では1月時点の会員数は6400人と1年前の2倍に増えた。
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カーシェア
「所有」から「利用」へ

「所有」から「利用」への転換は、我々オジサンには理解し難いのですが、
カーシェアは「若者受けする車の作り方、販売方法を考案すれば売れる」
1つの方法とも言えます。

カーシェア、車離れなどの記事から
既存の売り方、作り方が通用しない時代になっていく予兆が見えてきました。

仮説「根本的な変化が、若者に起きているのではないか」が、
頭のスミから離れず、ずぅーとモヤモヤしていました。

が、日経新聞には他にも、若者に関する記事が多数掲載されており
記事がヒントとなり若者の生態がだんだんと明らかになり
モヤモヤがだんだん晴れてきました。

更に、梅窪恵さんの著書『草食系男子「お譲マン」が日本を変える』を読むと
若者の生態が明確になってきました。
その本には衝撃なもくじが列記されています。

・おうちが好きな“イエナカ族”
・家族と仲よしな、イエラブ族
・コクらない男子、急増中!
・ダイエットと“ハレ”の食がお好き
・酒がなくても間が持つ世代
・セレブさながらの美意識
・ビームス限定Tシャツと“メリハリ消費”
・ゆるくつながるジモ友志向

いやいや、びっくりしました。
我々オヤジ達と彼らの価値観が、ぜんぜん違うのです。

根本的な変化が、若者に起きていたのです。

流行りとかというレベルではなく、
良い悪いは別にして
「草食系男子が日本のトレンドを変える」と確信しました。

草食系男子は、メディアが作りだしたものだとする見方もありますが
確実に思考の変化、価値観の変化は起きています。

大きなパラダイムシフト(社会の価値観の移行)が起きようとしているのです。

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