2007年03月12日

「金銭」と「琴線」

「金銭」と「琴線」

商売哲学
と言うとなんだか古めかしいが

「金銭」と「琴線」何とかなるさ~よつば

今ほど、商売哲学が必要な時代はない

A氏から半生を綴った小冊子をいただいた。
その中にA氏の商売哲学の原点が書かれてあった。

A氏の父親の営む雑貨店で
父親から商売のイロハを教えてもらったという。


「薪を売るときは乾いたモノを前に出して、
雨にぬれたものは、お客様の目に触れないように片付けておく」

「石油を一升売るにしても一度に瓶の一杯に注ぐのではなく、
いったん注いで間をおいて『はいサービスです』と付け加えるようにしなさい」

A氏の父親が営む雑貨店だけに
石油を買うために、長い行列が出来ていたという。

薪や石油などを販売するのですが
そこに、お客さんの存在がしっかりあります。

濡れた薪を売らない、乾いた薪を売る
石油をすこしサービスをする

全てお客さんが喜ぶこと、ですね。


商売を効率から観れば、
わざわざ乾いた薪を前に出さなくても、
濡れた薪も売ったほうが手間が省けていいわけです。

石油をサービスするなんて
こっちが損する、と考える。

損得だけ考えると
お客さんの顔がどんどん見えなくなる

そう思いませんか?

沖縄の商売哲学に「しーぶん」があります。

「しーぶん」はオマケではなく、「気持ち」です。

「気持ち」を乗っけるとお客さんに伝わる。

A氏の父親は、その商売哲学をしっかり教えたこと
そのことをしっかりA氏が受け止めたこと。
感銘をうけました。

ビジネスは
「金銭」のやり取りですが、

「琴線」に触れるレベルになると商売哲学になる。

「金銭」と「琴線」
大きな違いですね。

金銭を琴線に進化させるためにも
「気持ち」が必要です。

そして、「気持ち」を更に進めると「想い」になります。

「相」手を「心」から、と書いて「想い」になります。

想いは、琴線に触れ絆になるのです。



「金銭」と「琴線」ありがとう!よつば


同じカテゴリー(ツイてる伊敷豊の独り言)の記事
今年は覚醒の年
今年は覚醒の年(2012-01-04 10:00)


 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。