2010年03月16日

黒川温泉一の嫌われ者だった後藤哲也氏

黒川温泉一の嫌われ者だった後藤哲也氏


黒川温泉の新明館。

有名な温泉宿で、泊まってみたい宿でしたが、昨年実現しました。

メインデッシュは、黒川温泉を再生した後藤哲也氏と面談すること。
1時間半ほど後藤さんの話を聞かせてもらいました。


印象深かったのは、黒川温泉を再生したターニングポイント。

30年前くらいに、京都で観光客の変化に気が付いたこと。
その変化に気づき、日本らしい雰囲気を作ること実践したのです。


今や黒川温泉というと有名ですが
当時は、大きな看板が林立するどこにでもある温泉地で寂れていたいました。

黒川に、木を植え始めた時、
後藤さん意図を理解できず「なぜ、わざわざ木を植えるのか」分からなったのです。

「黒川温泉一の嫌われ者だった」と自虐的に話します。
理解されない日々。

不遇の時期は長く続き、50代になってようやく認められたのです。



後藤さんは、遥か遠くを見通していました。

観光客の変化に気づき→木を植える→日本らしい雰囲気の温泉地→観光客の集客




二宮尊徳の有名な言葉に



遠くをはかる者は富み 

近くをはかる者は貧す

それ遠きをはかるものは百年のために杉苗を植う

まして春まきて秋実る物においてをや

故に富有り

近くをはかる者は

春植えて秋実る物を尚遠しそして植えず

唯眼前の利に迷うてまかずして取り

植えずして刈り取る事のみ眼につく

故に貧窮す


とありますが、まさに遠くをはかり杉苗ならぬ雑木を植え続けた後藤さん。

単純にガムシャラにやるだけなく

先を見通す力のスキルがあったのだとおもいます。

後藤さんが、凄いのは3つ

心理分析力

企画実行力

感性力

そのスキルがないと、後藤さんも「折れていた」はずです。




何気ない事が、地域を変える原点になることを、あなたは想像できますか?

何気ない事に気づくこと。

何気ないことに気づくには、鍛錬されたスキルが必要です。

鍛錬されたスキルが後藤さんにあり、嫌われ者になっても折れることはなかった

そう思います。




新明館に2泊しましたが、何度か話をする機会がありました。

職人さんのようで、芯が通っていて笑顔が素敵でした。

後藤さんありがとうございました。




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