2011年12月11日

池上彰さんは、実はわかり易くない

池上彰さんは、実はわかり易くない

武田さんが武田さんの番組で
「池上彰さんは、実はわかり易くない」というようなことをつぶやいていました。

「武田さんも勇気あるな」と思いつつ
私も「そうそう!」とテレビの前でうなずいていました。

実は、私も武田さん同様に「池上さんは、わかり易くない」と思っていました。

池上さんは、ニュースを「わかり易く」することで有名です。

ほんとに「わかり易い」と思います。

「わかり易い」のに「わかり難い」と言うのはどういうことか。

矛盾していることではないのか?
そう感じるかもしれません。

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池上さんの「わかり易い」が「わかり難い」ということを
少し説明してみたいとおもいます。

池上さんは、確かに「わかり易い」ことで有名だし、
説明も子供がわかる様に噛み砕いてしてくれます。

それでは、池上さん「わかり易い」ということではないか、ということになるのですが、「わかり難い」ことに変わりありません。

池上さんが、テレビ番組で、学生が地元のシャッター通りの商店街をどの様に再興させるのか?と質問をしたのです。

私は、池上さんはその質問に答えないだろうと考えていました。
専門家でも難しい質問なので。

池上さんは、商店街の疲弊する背景を語り、事例を出して説明していました。

それを聞いて、少しびっくりしましたが
池上さんには失礼ですが、内容が一般論で実践的ではありませんでした。

学生は、どう受け止めたかは知りませんが、
池上さんの「わかり易く」一般論を説明されても問題解決にはなりません。

学生は、商店街復興の具体的な「知恵」をわかり易くアドバイスを受けたかったのだとおもいますが、池上さんは「知識」でアドバイスしたのです。

実は、池上さんは「知識をわかり易く」説明する能力は長けてのですが
「知恵」までは昇華できていません。

池上彰さんは、実はわかり易くない

実は、武田さんが「池上さんはわかり難い」と表現したポイントが「知識」と「知恵」の差だったのです。

池上さんのわかり易さは「知識レベル」であって、
本質を見抜き、根本的解決を図る「知恵」のレベルまでは到達していないということだとおもいます。

プレゼンテーションは、相手に伝えることが目的です。

相手がわかり易い表現で、物事の順序建てて、
理解させていけばいいのです。

表層のレベルでも、わかり易く説明ができれば理解は得られます。
だれでも訓練を受ければ出来ます。

しかし、理解は得られても、知恵まで昇華できてないのあれば
意味があるのだろうかと思うのです。

知識を上手く説明できれば理解を得ることはできますが、そこまでです。

私達は、知識を得ることは簡単です。
問題は、知恵を得ることです。

知恵も持っている人は少ないし、本質的解決が得られる知恵を得たいはずです。

知恵のある創造力のあるプレゼンができなければ、
形をなぞってもパフォーマンスで終わってしまします。

スティーブン・ジョブズは、プレゼンテーションの達人と評価されていますが
彼は、知恵のある創造力のあるプレゼンテーションができたのです。

知恵のある説明は、だれでも「腑に落ちる」「合点にがいく」

「腑に落ちる」「合点にがいく」は、納得するということです。

理解と納得の差があるのです。

知識は「理解」は得ることができるのかもしれませんが「納得」を得ることはできません。

「納得」するというのは、これまで想像していなかった
新しい視点を与えるとことなのです。

発見に近のかもしれません。

「新しい視点の発見」と「理解」では質的に違います。

池上さんは、わかり易く知識を説明できる人ではあるのですが、
学生が求めた様な知恵は、残念ながら持ち合わせてはいないのではないかとおもいます。

武田さんが番組で、「池上彰さんは、実はわかり易くない」と表現した深意はそこにあるのです。


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