2006年05月06日
あなたの本気が見えない！
ある個人企業の経営者Ａさんを指導した時の話し。
Ａさんは菓子を製造販売しているのですが
なかなか売上が上がらない、赤字が膨らんで経営が苦しいという相談です。
菓子も、ありきたりのもので、なんといっても美味しいない。
Ａさん本人は妙に自信がある。
事業計画も甘すぎる。
何かおかしいと感じ、起業したきっかけを聞いたら
Ａさんは、公的な機関が主催した起業家養成セミナーを受講していたのです。
あーやっぱり！
公的機関だから悪いとはいいませんが
起業家セミナーでありがちなのは
事業計画を立てるレベルで終わってしまうことです。
シュミレーションが甘く、事業モデルを収益が出るレベルまで
ブラッシュアップできていない状況で
起業家セミナーを修了してしまうのです。
講師が実際の現場でモノを売った経験のある経営コンサルタント
ならばいいのですが、経営コンサルタントの中には
現場経験がない人が多い。
だから架空の話しになってしまい
実践的でない事業計画どまりになってしまうのです。
Ａさん以外にも
公的機関が大量に若者を起業家に仕立てようとしたのですが
ほとんど行き詰まっている事例を数多く見てきました。
Ａさんは、甘い起業家セミナーで
なんだぁ～俺でも出来る
と思ったのかもしれません。
起業したＡさんの自己責任がありますが
起業家セミナーを主催した側の講師のレベルも問題があります。
起業家セミナーでは講師が、実践経験のない講師かどうか。
そして、もっと大切なのは
起業する人が考えているビジネスモデルを
収益性のあるレベルまで引き上げることができるのか、です。
そこで講師レベルを判断した方がいいでしょう。
Ａさんは、起業家としての覚悟が足りかなったのです。
自分を過大評価していました。
すぐ売れるテクニックを教えてもらおうとしていました。
テクニックなど、長く続きません。
とにかく儲けるのが先だったのです。
「あなたの作った菓子を食べた人を、どう思っているのですか？」
「あなたは菓子づくりで何を実現したのですか？」
Ａさんは「えっ」と戸惑った表情。
Ａさんは、肝心のお客さんのことを考えてもいなかったのです。
皆さんは、Ａさんが特別レベルが低いと思っていませんか？
しかし、Ａさんのレベルの起業家が多いのが現実なのです。
ノウハウもののセミナーが流行り
誰でも起業家になれる幻想を抱かせるセミナーがあまりにも多い。
テクニックを学んでも、結局長く続きません。
真剣さがない、覚悟がない人は起業はしないほうがいい。
私は、Ａさんに「規模縮小か、廃業したほうがいい」進言しました。
その後は、皆さんのご想像にお任せします。
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Posted by 伊敷豊 at 10:03│Comments(8)
│ツイてる伊敷豊の独り言
この記事へのコメント
「覚悟」身に染みる言葉！
覚悟と明確な目的があれば、
実現可能なプランと努力で困難を乗り越えられると思います。
とにかく、客商売は好意や気配りすら、
勘違いを起こすほど、難しいです！
覚悟と明確な目的があれば、
実現可能なプランと努力で困難を乗り越えられると思います。
とにかく、客商売は好意や気配りすら、
勘違いを起こすほど、難しいです！
Posted by ホワイトムーン・ザ・エンパワラー at 2006年05月06日 10:22
伊敷さんのいうとおり、ビジネスは誰のため。その答えはお客さんのためで
す。
先日、私のブログでも「本気」と題して情報をアップしました。
こんな基本も解らない人に、女神は微笑まないでしょう。心違いをしている。
ましてや、人の悪口や自分のことしか考えない人に成功があるわけありません。
人生とは、「自分と対峙することでしょう」 本気で「自分と見詰め合う」時間を
持ってますか？と問いたい。
仕事のイ、ロ、ハは Ａ・ Ｂ・ Ｃ
Ａ：当たり前のこと（自分に課せられた仕事を）
Ｂ：ぼんやりせず（スピード、速く処理をする）
Ｃ：チャンとやる（間違えない、言い訳しない）
が基本と思います。基本のない人に、成功はありえない。
「貴方は、本気に生きていますか？」と問われて「本気」です。と応えられる人
は少ない。「三田豊」を検索すると 私のブログにアクセスできます。
す。
先日、私のブログでも「本気」と題して情報をアップしました。
こんな基本も解らない人に、女神は微笑まないでしょう。心違いをしている。
ましてや、人の悪口や自分のことしか考えない人に成功があるわけありません。
人生とは、「自分と対峙することでしょう」 本気で「自分と見詰め合う」時間を
持ってますか？と問いたい。
仕事のイ、ロ、ハは Ａ・ Ｂ・ Ｃ
Ａ：当たり前のこと（自分に課せられた仕事を）
Ｂ：ぼんやりせず（スピード、速く処理をする）
Ｃ：チャンとやる（間違えない、言い訳しない）
が基本と思います。基本のない人に、成功はありえない。
「貴方は、本気に生きていますか？」と問われて「本気」です。と応えられる人
は少ない。「三田豊」を検索すると 私のブログにアクセスできます。
Posted by 三田豊 at 2006年05月06日 10:44
私も、どんなものだろう？と思って、受けたことあるんですよ。
「ネット企業家セミナー」無料事前説明会。
お客のこと無視で、利益最優先に持って行くテクニックの指導という話でした。
多利薄売（⇔薄利多売）だそうです。
実際の「成功者」の談話つきで（＾＾；
テクノスクールの委託先でチラシを貰って、興味本位で出席しただけでしたが、「消費者」としては実に有意義なひとときでした♪
「ネット企業家セミナー」無料事前説明会。
お客のこと無視で、利益最優先に持って行くテクニックの指導という話でした。
多利薄売（⇔薄利多売）だそうです。
実際の「成功者」の談話つきで（＾＾；
テクノスクールの委託先でチラシを貰って、興味本位で出席しただけでしたが、「消費者」としては実に有意義なひとときでした♪
Posted by ふえきのり at 2006年05月06日 11:04
お菓子屋さんの話ということではないのですが
自分にフィードバックしながら読ませてもらいました。
あなたは菓子作りで何を実現したいのですか？
心に突き刺さりますね！！！
頭で考える事と心で考える事、一致しない時があります。
これがやりたかったのだろうか、という現実。
でも、すぐに出来ない現実。
一歩一歩ですかね、
これからも宜しくお願いします。
自分にフィードバックしながら読ませてもらいました。
あなたは菓子作りで何を実現したいのですか？
心に突き刺さりますね！！！
頭で考える事と心で考える事、一致しない時があります。
これがやりたかったのだろうか、という現実。
でも、すぐに出来ない現実。
一歩一歩ですかね、
これからも宜しくお願いします。
Posted by 安里 仁勝 at 2006年05月06日 21:42
ホワイトムーン・ザ・エンパワラー さん
＞覚悟と明確な目的があれば、
起業するときに、「覚悟」と「明確な目的（使命）」があれば
どんな風雪にも耐えることができます。
そういうスタンスをきっちりもっている経営者は、少ないのが現実です。
＞覚悟と明確な目的があれば、
起業するときに、「覚悟」と「明確な目的（使命）」があれば
どんな風雪にも耐えることができます。
そういうスタンスをきっちりもっている経営者は、少ないのが現実です。
Posted by 伊敷豊 at 2006年05月07日 12:41
三田さん
＞「貴方は、本気に生きていますか？」と問われて「本気」です。
＞と応えられる人は少ない。
本気、真剣ってもう死語なんでしょうか？
でも「本気」「真剣」という言葉が似合う人は、
生き方が潔いですし、ものすごい人に感銘を与えます。
＞「貴方は、本気に生きていますか？」と問われて「本気」です。
＞と応えられる人は少ない。
本気、真剣ってもう死語なんでしょうか？
でも「本気」「真剣」という言葉が似合う人は、
生き方が潔いですし、ものすごい人に感銘を与えます。
Posted by 伊敷豊 at 2006年05月07日 12:55
ふえきのりさん
＞お客のこと無視で、利益最優先に持って行くテクニックの指導という話でした。
ネット関係者は、正直あまり信用していないですね。
もちろん、少数ですが信用できる人も稀にいますが、
テクニックだけではなく、本質的なことを分かっている人です。
結局、人間性が出ますよね。
＞お客のこと無視で、利益最優先に持って行くテクニックの指導という話でした。
ネット関係者は、正直あまり信用していないですね。
もちろん、少数ですが信用できる人も稀にいますが、
テクニックだけではなく、本質的なことを分かっている人です。
結局、人間性が出ますよね。
Posted by 伊敷豊 at 2006年05月07日 13:01
安里さん
「ち ち ち」発売おめでとうございます。(^o^)丿
長ーく売れ続ける商品に育ってくれたらいいですね。
そのためにも、商品をブラッシュアップ（より美味しく）していくことが大切ですよね。
＞頭で考える事と心で考える事、一致しない時があります。
＞これがやりたかったのだろうか、という現実。
こういうことを考える経営者は少ないですよ。
長く続く１００年企業になるためにも、自問自答し続けることが
企業風土をつくりあげることにつながります。
がんばってください。
「ち ち ち」発売おめでとうございます。(^o^)丿
長ーく売れ続ける商品に育ってくれたらいいですね。
そのためにも、商品をブラッシュアップ（より美味しく）していくことが大切ですよね。
＞頭で考える事と心で考える事、一致しない時があります。
＞これがやりたかったのだろうか、という現実。
こういうことを考える経営者は少ないですよ。
長く続く１００年企業になるためにも、自問自答し続けることが
企業風土をつくりあげることにつながります。
がんばってください。
Posted by 伊敷豊 at 2006年05月07日 13:22
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